日本人の最も身近なギャンブルとしてパチンコパチスロがある。今回はその正攻法ともいえる立ち回り方について各種法則論の観点からご紹介しよう。
ランチェスターの法則
今回はランチェスターの法則を紹介しましょう。
この法則はフレデリック・ランチェスターにより考案された軍事作戦における方程式の一種で、
オペレーションズリサーチにも用いられます。
ランチェスターの法則は航空戦の観察からランチェスターによって提唱され、
現代で主に戦闘シミュレーションに応用されています。
第1法則「一騎打ちの法則」
純粋な白兵戦と一対一の戦闘を前提として、戦闘力が優勢な方が勝利し、
勝利側の損害は劣勢の戦闘力と等しくなる。武器性能比が1の場合(武器性能が同じ場合)、
例えばA軍100とB軍80が戦ったら、A軍が勝利して20(=100 ? 80) が残る。
単純に兵員の差に等しくなるといことです。
この第1法則は「一人が一人としか戦えない」という場合、
つまり槍や刀など接近戦の武器を使って、互いに戦った場合である。
第2法則「集中効果の法則」
(軍の戦闘力)=(武器性能)×(兵員数)×(兵員数)
一人が多数に対して攻撃が可能な戦闘を前提とし、双方の戦闘力を二乗した上で戦闘力が優勢な方が勝利するが、
第1法則よりも兵員数の優位性が高い。武器性能が1の場合、例えばA軍100とB軍80が戦ったら、
実際の戦力差はA軍10000対B軍6400であるため、A軍が勝利し60の兵員が残る。
これは、兵員の多いほうが圧倒的に有利であることを表しています。
第2法則は、一人が複数の敵を攻撃できる場合、つまり銃、大砲などの遠距離兵器・近代戦以降の兵器を使った
場合である。
ランチェスターの法則の式を見ると、もし初期の兵員数を変えることができないとしたら、
勝つためにはEを増やす、つまり性能のよい武器を使うことが重要であることがわかる。
しかし、それ以上に大切なのが、第1法則と第2法則のどちらを使って戦闘を行うか、ということである。
第1法則と第2法則を比較すると、A軍の損害は、第2法則を適用したときのほうが少ない。
よって、強者であるA軍は、できるだけ軍力を残すように第2法則を適用できる戦場で戦うべきである。
弱者であるB軍は、できるだけA軍を倒せるように第1法則を適用できる戦場で戦うべきである。
この法則をパチスロの立ち回りに応用してみましょう。
強者である店にたいし弱者である客は、第1法則を利用します。
強い武器=知識や技術をもち、イベントなどの勝ちやすい台を集中的に狙うことが重要なのです。
マーチンゲール法
マーチンゲール法というのは、簡単に言うと勝つまで倍賭けするというギャンブルの投資法です。
カジノのルーレットやバカラなどの勝率は1/2で配当が2倍以上のものに有効となります。
初期投資額を1万円として具体的にご説明しますと、
勝ったら次回は初期投資額に戻し勝負、負けたら倍の2万円を賭けて勝負。
ここでも負けたら倍の4万円を賭けて勝負。
ここでも負けたら倍の8万円を賭けて勝負。
同様に勝つまで2倍ずつ増やしていき、的中したら初期投資額に戻す。
これを繰り返すことで、1サイクルあたり確実に1万円の勝ちになります。
理論的に必勝法ですが、現実のギャンブルになると話は別です。
まず、この投資法では連敗が続くと掛け金が大幅にふくらみます。
仮に10連敗した場合、初期投資額が100円でも総投資金は10万円以上必要になります。
その割りに利益は100円にしか過ぎません。
そして資金面以上に重要になるのが精神面です。頭では理論が正しいとわかっていても、
連敗が続いてくると、大金をかけて資金を全て溶かしてしまったらどうしよう、もしかしていかさまされてるのでは?
といった不安やさいぎ心から平常のメンタルを保てなくなります。
これと同種の方法としてココモ法とモンテカルロ法というものもあります。
ココモ法
こちらはマーチンゲール手法を3倍配当のゲームに応用したものです。
マーチンゲールでは1セットあたりの利益は常に同じですが、ココモ法では連敗すればするほど利益が大きくなる特徴があります。
ただし勝率は1/3なので連敗が続く可能性も高くなります。
モンテカルロ法
こちらは掛け金により柔軟性をもたせたような感じで、掛け金の上昇を緩やかに抑えるおとができ、2倍配当でも3倍配当でも対応できます。
ただし掛け金の算出が複雑になるため、メモを取っていく必要があり、実際のカジノではまず使用できないでしょう。