パチスロ立ち回り術~理論編

日常のこと
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日本人の最も身近なギャンブルとしてパチンコパチスロがある。今回はその正攻法ともいえる立ち回り方について確率理論の観点からご紹介しよう。

ハマリ台を打つべきか

パチスロは高設定台を打つ。
これは当たり前のことです。高設定台というのは、ボーナス確率が高く
打ち続ければだんだんコインが増えていきます。
ボーナスは各設定ごとに決まった確率で抽選されているので、
高設定台を探す際には、その台のボーナス確率を見ることになります。

しかし実際には、この確率通りにいかないのがパチスロです。
2000ゲームまわしてビック3回とか、ビック間のハマリ1500ゲームとか、
逆に鬼のように連チャンしたりすることもあります。
確率は収束する(抽選確率に近づいていく)ので、
結局は設定された数値に落ち着いていくのですが。

この確率の収束という観点からすると、あえてハマリ台を狙う、
あるいは連チャン直後の台は避ける、といったような考え方がでてきます。
「これだけハマっているんだから、そろそろでるだろう」
「さっき連チャンしてたからハマるかな」
などといった事はだれしも思ったことがあるでしょう。

ですが、この考え方はあまりよくありません。
ボーナスは常に一定の確率で抽選しているわけで、
ちょっとまわした位ではその確率は収束しません。
約1/300の確率を収束させるためには相当のプレイ数が必要になります。
数千ゲームまわした位では確率どおりにいかないわけですね。
ハマルということは、それだけ低設定である確率が高いということになります。
仮に、ハマっている台を打ったら連チャンした、ということがあっても
ただの偶然と思ったほうがいいでしょう。

確率の収束

前回、数千ゲームまわした位では確率どおりいかないことを説明しました。
では、一体どれくらいまわせば確率どおりでるのでしょうか。
パチスロは毎ゲーム一定の確率でボーナスを抽選しているわけですが、
試行回数を増やせば増やすほど抽選確率に近づき、
無限回まわすと確率に等しくなります。
例えば設定6のBIG確率1/240の台で、ほぼ設定6であろうと判断できる範囲
(1/230~1/250くらい)の確率に95%収めるために必要な試行回数は
約40万回になります。ざっと50日くらいかかります。
つまり、ほぼ完璧に設定判別するとなると、丸50日まわし続ける必要があるということです。
では、1日単位でみるとどうなるでしょうか。
1日でまわせる回数を8000回として、BIG確率1/240の台を打った場合、
95%で1/180~1/360の中に収まります。
BIG回数にすると、平均33回、多いときは44回、少ないときは22回引くことになります。
といっても44回とか22回というのはあまりなく、平均値に近い値になりやすいはずです。
30~36回の範囲に収まる確率は約30%くらいなので、3回うてば1回くらいはだいたい設定6の
推測が可能であるといえるでしょう。

ボーダー理論について

ボーダー理論やボーダーラインという言葉はご存知でしょう。
パチンコ雑誌などでは機種毎のボーダラインが細かに紹介されています。
ボーダーラインについて皆さんはどのように理解しているでしょうか。
「ボーダーラインまわる台は負けない」
「長期稼働で確率は収束し収支も期待値になる」  
このように考えているかたは多いと思いますが、ちょっと誤解があります。

そもそもボーダー理論とは
パチンコでは回転率(千円あたりの回転数)が大きい台ほど投資金額は安く済みます。
したがってよく回る台を打った方が当然有利ですが、特に
勝ち金額=回収金額ー投資金額=0
が成り立つ回転率のことを、ボーダーラインといっています。
パチスロでいう「機械割り100%」に近いでしょうか。
確かにボーダーライン以上に回る台なら負けません。
しかし、この理論を成立させるためには、ボーダーライン以上の台を打ち続けなければならないのです。
確率の収束の回でも説明したように、何十万回もまわさなければなりません。
つまり、ボーダーラインというのは「負けない」ではなく「負けが小さい」と考えたほうがいいのです。

トランプを使用したゲームのブラックジャックはカジノでも定番のギャンブルですが、
一種の攻略法としてカードカウンティングというものが存在します。
トランプ1組に含まれている数字はあらかじめ決まっているので、すでに場に出ているカードをカウントしていけば、
残りのカードに何が多く残っているかということがわかります。
すると次にでる確率の高い数字が予想できるので、これに合わせて次の一手を選択していけば勝ちやすくなるのです。
これも勝つ確率の高いほうを選択していくという方法で、ある意味ボーダー理論の攻略法に似ていると言えます。